テートモダンの方はよく行くのですが、テート・ブリテンは今回が2回目。
久しぶりに行ってみました。
テート・ブリテンは、1500年代から現代に至るまでのイギリス美術を年代別に展示しています。
ターナーのコレクションやウィリアム・ブレイク、ジョン・コンスタブル、J.E.ミレー、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスなどなど珠玉のアート作品が集められていて、ブリティッシュアート好きにはたまらない美術館。
20世紀半ば以降の、デイヴィッド・ホックニー、フランシス・ベーコンなどの作品も幅広く展示されています。
今回はキュレーターによるギャラリーツアー(無料)に参加してみました。
ギャラリーツアーは約45分くらいで、メインフロアの「WALK THROUGH BRITISH ART」という常設展を主に回りました。
中でもメインは「1840」の部屋。こちらは1840年から1890年までの作品が展示されています。
美しい絵画が多く、思わず見とれてしまいます。
ラファエル前派の作品も多く展示されているので、人気のある部屋の一つです。
美術館開設者のヘンリー・テートが寄贈した絵画もいくつかありました。
画像はオフィシャルサイトより。
どんな絵画が好みだったのか、なんとなく伝わってきます。
別の常設展の部屋に、私が好きなヘンリー・ムーアの彫刻もたくさんありました。
シンプルで柔らかい雰囲気の彫刻。
続いてターナーのコレクションコーナー。美しいターナーの絵がたっぷり堪能できます。
角砂糖の製造で財を成したヘンリー・テートが、刑務所の跡地に建てたのがこのテートブリテン。
この刑務所は主にオーストラリア等への流刑者たちを収容していたらしいです(!)
ちなみに、テートブリテンのすぐ近くにあるパブ「The Morpeth Arms」には、この刑務所とテムズ川を結んでいた地下通路が今も残っています。地下通路には入れないのですが、監視カメラが設置されていてその映像がパブの中で流されるというシュールさ。。。
いろんなトリビアが聞けたテート・ブリテンのギャラリーツアー。
中でも面白かったのは、メインエントランス近くのドームに隠された手紙の話。
1897年に当時のテートギャラリー建設中の左官が書いた手紙を、時を経て、1986年にガラスドームの改修をしている左官が発見したそう!映画みたいな話。
イギリスでは古~い建物がたくさんあるから、こういう話、いろんなところで起こっているんだろうな。
ロンドンの多くの美術館がそうであるように、テートブリテンも常設展は無料!
メインの企画展はたいて有料ですが、常設展が無料なのは本当にうれしい♪
テムズ川沿いを散歩して、疲れたら美術館内のカフェでひとやすみついでにアート鑑賞をする、なんて楽しみ方もいいですね。
TATE BRITAIN
開館時間:月~日 10時〜18時
住所:Millbank, London SW1P 4RG
https://www.tate.org.uk/visit/tate-britain
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